Painted Negativity 1 - 3
media/size: inkjet print on canvas, unique inkjet print on paper/ 116.7 x 116.7 cm (left); 130 x 130 cm (right)
《Panted Negativity》は、手を使わずに制作される絵画
として考案された。
《Panted Negativity》の特徴の一つに、
言語の基本構造のメタファーとして、2つの画面が対
になるという構造がある。その言語の構造とは、例え
ば単語などの言語を構成する単位の在り方である。2
つ以上の単位の存在を考えた場合、その価値(単語で
あれば意味)の決定は必ず単位相互の否定作用によっ
て為される。A はB でない限りにおいてA、B はでな
い限りにおいてB(A and B, A + B ⇔ A =¬B∧B =¬
A)。
《Panted Negativity》のもう一つの特徴は、先に述べた
ように、絵の具の垂れや滲みなど、絵画のもつ典型的
な現象を手を使わず生成するという点である。それは
以下の私の考えからもたらされた。それは、《Panted
Negativity》が言語の構造のメタファーとしてある以上、
その制作プロセスはアーティスト個人の属性と切り離
すべきである、ということである。
photo by Aisho Miura Arts